冬のうつ

立春も過ぎ、こよみの上では春ということですが、まだまだ寒い日は続きます。

寒さによる免疫力の低下と、
乾燥による空気中のウィルスの増加によって風邪をひきやすくなります。
風邪予防のためには、うがいや手洗い、体を冷やさない、
適度な運動やバランスのとれた食事が大切なのは昔から言われてる通り。

この時期は体の病だけでなく、「冬季うつ」と呼ばれる心の病に
罹患する人が少なくなありません。その最たる原因とされているのが日光不足。

日光量の減少によって、
体内で必要なビタミンDやセロトニンが足りなくなり様々な症状が現れます。
甘いもの（糖類）をいつも以上に食べたくなるのは冬季うつのせい
かもしれません
（冬季うつに限らず、うつやうつ気味の人は常にそのような傾向があります）。

甘いものを食べ脳内で分泌されるドーパミンによって多幸感を得られますが、
それは一時的なもの。血糖値の低下とともに気分も塞ぐために、
高揚しているときと落ち込んだときの差が激しくなってしまいます。

冬季うつは、無気力、意欲の低下、イライラ、クヨクヨなどの
精神的症状だけでなく、強い眠気、疲労感、朝起きるのが辛い等があります。

運動をした後に気分爽快となるのは多くの方が経験があると思いますが、
冬季うつの対処法としては、運動（とくに室内の運動）だけでは
必ずしも十分ではありません。

お勧めは朝の散歩、朝のストレッチ、朝の気功、朝の太極拳、朝のラジオ体操。
何でもいいのですが、激しい運動は必要ありません。ポイントは朝、
それと軽めの運動です。朝に日光を浴びることで、夜に脳内で
メラトニンが分泌、睡眠が促されるといったメリットもあります。

朝は辛いという方はとりあえずは昼でもいいです。

馬込沢うえだ鍼灸院

読んでくれてありがとうございます。

光線療法はうつ病に対する一定の効果が認められています。
誰しも気分のすぐれないときはありますが、
定期的に光線療法をお受けになっている方の多くが、
「気持ちが落ち着いていられる」とおっしゃっています。