中古の体一つ

自分の体は1つしかない。
平均寿命から考えたらもう1つすらない。
0.5くらいしかない。

いや、握力、脚力、腕力、持久力、記憶力、回復力は
すべて落ちているし、0.5もないのかもしれない。

中古の体たった1つ。

新品のときより大分燃費も悪くなっている。

キズがついているところもあれば、
塗装がはげているところもある。

走っている以上それは仕方がない。
走っていなくたって、
月日が経てばいろいろなところがさびついてくる。

次ぎの車検まで乗ったら乗り換える、なんてことはできない。
廃車になるまで乗り続けるという選択肢しかない。

それだけにいっそうこの中古の体が愛おしい・・・、
かと言えば、そうでない人もいるみたい。

メンテナンスを欠かさないドライバーもいれば、
そうじゃないドライバーもいる。

うまくやれば、一途を辿っていた下降線が
少し上向くことだってあるかもしれない。

握力も、脚力も、腕力も、持久力も、記憶力も、回復力も
落ちているなりに、やっていくしかない。

大事に使えばまだまだいける。






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