愚痴、嘆き、涙、ため息

心理学者の河合隼雄さんによれば、
「詳しい統計があるわけではないが、
アメリカ人は日本人よりうつ病になる人が多い、だろう」とのこと。

なぜなら、アメリカの社会では、
明るく、元気で、楽しくないと誰からも相手にされないから。

もちろん、人間だから、
いつもそんなふうにしてられるわけもなく、
外では明るく元気に楽しく頑張っても、
家に帰ったとたん、ガクンと落ち込んでしまう人もいる。
そんなことを繰り返しているうちに、
やがてうつ病になってしまう。

日本人はソーシャルな場面では、「あきまへんわ」とか、
「もう死にそうですわ」とか、けっこう平気で弱音をはいて、
それが相手に対する謙遜の表現になっていたりもしている。
これがやれるから、日本人はアメリカ人に比べると、
あまりうつ病にならない、と。

とは言っても、日本でもうつ病になる人は増えているようですけどね。
その辺のこともアメリカナイズされているということでしょうか。

アメリカよりは和気あいあいとした日本人から見ると、
なんともきびしい社会です。

愚痴や嘆き、涙やため息もにも意味があるんだなぁ。

ときどき、演歌を歌うとかっていうのも、悪くないかもしれないですね。

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