隔ユ

貧血は東洋医学的にでいう「血虚」にほぼ相当します。

血虚改善のために用いられる「膈ユ」というツボは、
背中にあって横隔膜の高さに位置します。
膈ユの「膈」は横隔膜の「隔」とつくりが同じで、
共に「へだてる」の意味があります。

横隔膜や膈ユから上が陽で、下が陰ということで
横隔膜や膈ユは陽と陰をへだてています。

横隔膜が動かないと呼吸が上手く行えず浅くなります。
呼吸が浅いと体内に酸素をしっかり取り込めず、
体の隅々に行き渡らせることができません。

血液の働きの大きな一つは酸素を運搬すること。
血液をしっかりと送るためには横隔膜を動かすことが大事です。
隔ユの別名「血会穴」はここからの由来でしょう。

横隔膜を動かすとは?

これは腹式呼吸です。
横隔膜そのものを意識することはできませんが。
吐いたときに腹が凹み、吸ったときに膨らむ呼吸は、
横隔膜が活動しています。

このとき、横隔膜の上にある肺も、下にある多くの臓器も刺激され、
自ら元気になろうとします。
この「自ら」というのがとても大切です。

ちゃんと食べて、腹式呼吸をして、隔ユにお灸して、
貧血血虚を改善しよう。
それと、三陰交にもお灸しよう。

なんで三陰交か?理由は後日。

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