中府

労わらなくてよい臓腑なぞありませんが、
秋から今の時期にかけて、
特に大事にしたいのが「肺」。

心を助け、呼吸をつかさどるのが肺です。
肺が病むと、咳、くしゃみ、鼻づまり、喘息、痰
などの症状が表れたり、肺炎がぶり返したりします。

胸から腕の内側に肺の経絡が走行していて、
胸にある肺経の最初のツボが「中府」。
府には大切なものが集まるという意味がありますが、
では、「中」は?

五臓を上中下に分類すると、肺は上焦に入ります。
心も上焦、中焦は肝と脾、下焦は腎です。

体の上の方にある臓なのに、
中焦にはないのに、何故、上府ではなくて中府なのか?

答えは、中府は上焦部である肺経に所属しますが、
中焦である脾との関わりも深いツボだからです。

このように2つ、もしくはそれ以上の経絡にまたがるツボのことを
交会穴といいます。

肺の症状と脾(消化器系)の症状が同時に出ているような人、
中府をマッサージするといいです。
右の中府は左手の四指で、
左の中府は右手の四指で、円を描くように。

肺を大切に。

画像

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック