湿痰のはなし

水は本来大切なものですが、
多すぎるのは困りものです。

湿痰とは、
体の中に溜まった余分な水分のこと。

動きのあるものを湿といい、
イメージとしてはサラサラしている。
その湿から動きがなくなってネバネバしたものが痰、
合わせて「湿痰」。
むくみや冷え性の原因となります。

多すぎる水分は体を冷やし、
体を重くします。
実際に体重が増えると言うよりは、
重く感じるということ。
フットワークが軽いとか重いとかいうときのそれ、
で、湿痰タイプの人はフットワークが重い。

五臓でいえば、肺と脾と腎との
関わりが深いのが湿痰。

治療の原則は「利湿化痰」です。
自分でできる養生の方法は、
まず、水分を取り過ぎないこと。
それと、余分な水分を出すこと。
そのためには運動です。
ハードなものは必要ありません。

運動すれば、
肺が丈夫になって呼吸機能が整い、
脾が元気になって消化機能が高まり、
腎が強くなって生命力が旺盛になる。

「怪病多痰」などという言葉がありまして、
厄介な病気やなかなか治らない病気は
痰によるものが多い、
と昔から言われています。

だからと言って
特別な養生法があるわけではありません。

あるとすれば
気長に確実に、です。

お灸もいいですよ。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック