湿熱のはなし

湿は水、熱は火。
この水と火のバランスが取れているのが
良い状態、本来の状態です。
少な過ぎず、あるべきところにあって、
淀みなく。

これが双方過剰になったのが「湿熱」というもの。
湿熱のイメージは、
ジュクジュクとか、ドロドロ。

がっちり、肥満、暑がりで、食欲旺盛、
脂っこいものや甘いものが好き、喉がよく渇く、
こんな人は湿熱に悩まされやすいです。

適度な「湿」気や適度な「熱」気は、
どちらも必要なものですが、
多すぎると困ります。邪魔。
気や血を滞らせる邪魔ものとなり、
体中のあちらこちらで悪さをします。

なりやすい病気として、
アトピー性皮膚炎、蓄膿症、慢性鼻炎、
緑内障、慢性中耳炎、前立腺炎、糖尿病、
インポテンツなどなど。

湿痰の人がストレスを溜めると湿熱になるし、
気滞の人が脂っこいものや甘いものを取りすぎると、
これまた湿熱になります。

湿熱の人、
生まれもっての体質もありますが、
だからこその養生が大切です。

脂っこいものや甘いもの、
お酒を控えたほうがいいのは、
だいたい本人もわかっている。

やめられない人もいれば
すんなりと減らすことができる人もいます。

うまく減らすことのできた人は、
ストレスを他のことで発散できるよう
発想の転換ができた、
という場合が多い。

湿熱を生み出す材料を減らして、
かつ、運動でカロリーと一緒に、
イライラ、モヤモヤを消費しちゃうといいですね。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック