胃気上逆

体の中を巡り、流れる「気」。
上から下にだったり、下から上にだったり。
これが逆になっちゃうとよろしくないというのは、
昨日書いた通り。

例えば、「胃の気」の流れが逆になると
「胃気上逆」といって吐き気がしたり、
実際に吐いてしまったりします。

嘔吐というのは、咳同様に
体の中にあってほしくないものや
出て行ってほしかったりするものがあったときに、
そのものを体の外に出そうという生理的反応ですから、
本来、有り難いものです。

でも、あまり有り難くない嘔吐もある。
食べ過ぎたわけでも、
腐った物を食べたわけでもないのに、
おぇっ、となってしまうのがそれ。

受け入れたくない現実を
受け入れるよう強要されるとき、
そのようなことが起こる。

周りの状況をすぐに変えることは難しいです。
体内環境を変えるのも、簡単ではないかもしれない。
でも、そこに働きかける、はじめの一歩を踏み出すことはできる。

その一歩として深呼吸。
おヘソの下にある丹田という場所があります。
ここに「気」を集める意識で、ゆっくり、長く、深く。
気の流れを正します。

足三里のお灸と合わせてやると
効果的です。

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