ゴマンとある話

昔はこんなことを信じていたんだな、
という話があります。

例えば、牛痘ウィルス感染を原因とする
牛痘という感染症。
このウィルスを少量体内に入れることで、
免疫を得ることができます。
つまりはワクチンです。

でも、それを知らない一般市民が、
そんなものを体に入れたら牛になる、
と本気で信じていた時代がありました。

そりゃぁね、無理もありません、知らないんだから。

一方、「こんなときにはこれを食べろ」とか、
何でこんなことがわかっていたんだろう、
といった話もある。

今の時代になって、
いろいろ研究すると、間違いなかったということがわかる。
ああ、ご先祖さまがやってきたことは
正しかったんだ、と。
後から、科学的証明とか何とか言っているだけ。

科学的にわかっていなくっても、
これまで生き残ってきたものってのは、
何よりも生き残ってきたという歴史が
それが有効なんだ、本当なんだ、って
ことを証明している。

これは、「本能に根ざした経験」なんだと思います。

野生の動物というのは、
あんまり間違ったことをしません。

人間がまだ野生だったころに、
本能で食べる。
このときに食べた物に間違いはない。
それが、長い年月を経て今に至っている。

科学的に証明されていなくたって、
いいものはいい。
そんな話はゴマンとある。
そんなゴマンとある話とは、ぜひ付き合いたい。
そんな話、そして、そんな話と付き合いたい自分、を信じたい。

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