今あるものを

オーバーユースシンドローム、
使い過ぎ症候群なるものがあります。
スポーツ障害はみんなそう。
例えば野球肘。
投球時に使われる肘周辺の筋肉に疲労が蓄積し、
その筋肉の付着部が炎症、
場合いによっては剥離します。

対処の仕方は患部を休めることですが、
これには2つの意味があります。

一つは筋肉の疲労を取り除くこと。
もう一つは炎症・剥離した組織の修復を促すこと。

どの程度休めばいいかは、
動かしてもいい時期がくるまで、
ということになります。
つまり、状況によって、人によって、年齢によって、
違うわけですが1年以上のときもあります。
戻る環境を整えなければ、いつまでたっても戻りません。
でも、適切なコンディショニングを行なえば戻る。

では、何をどうやっても戻らないものを
どうするか?
例えば、脊椎分離症。
年齢的に若く、成長過程であれば
分離した脊椎はつきます。
もちろん、その間はコルセットで固定、
腰部に掛かる負担を無くさなければなりません。

骨格が形成される時期、
つまり成長期を過ぎるとつきません。
ただ、つかないからといって、
一生、永遠に痛みから解放されないかといったら
そうではない。
分離していても全く痛みのない人もいれば、
分離していなくても腰痛に苦しむ人はたくさんいます。

分離していても、くっついていても
行なうべきこと、腰との付き合い方は
基本的には同じ。
でも、この「使えない時期」に何を考えて、
どう行動するか?といったことは人によって違う。
相当違うでしょう。
身体的な面でも、気持ち的な面でも、
自分の方法を見つけるってのがポイントに
なると思います。

よりパワフルになって戻った人たちが
いっぱいいます。

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