脳機能計測技術

「心の病」を客観的に検査する装置の
開発が進んでいるとのこと。
脳内の血流の変化や神経の活動なんかを
調べるんだそうで。
これまでは問診で判断するしかなかったんですね。

中医学の診断方法には
代表的なものが四つあります。
望・聞・問・切の四つです。

「望」は見た目、診断する者の目から入ってくる情報を元に行います。
舌診はこれに当たります。
「聞」は聴覚と嗅覚を使ってのもの。
「問」は問診です。
「切」は触診のことで脈診や腹診などです。

つまりは使えるものは使って、
五感を駆使して、
いろいろな角度から見ていこう
ということですね。
この四つが一致する場合もあれば、
しない場合もある。
しなかったら、しないで考える。
常に頭を働かせる、
ということが大切ですね。

「鬱」といわれる状態は、
端から「怠けているようにしか見えない」こともあるし、
実際そういうこともあるでしょう。
自身、「オレは怠けているのか」と思っていることもあって、
医師であっても、
その判断が難しかったからこそ、
客観的に診断ができる方法が望まれていたわけだけど。

では、客観的に脳機能を計測して、
もし「異常なし」となって、
でも、本人が辛さを訴えていたら。
さて、どうする?
「お前、怠けてんじゃないよ」と果たして言うのか?

これは、言っていい場合といけない場合があるし、
言ったほうがいい場合、言わないほうがいい場合もある。
言う人と言われる人の間柄の問題もある。


この装置の研究準備段階では
7~8割の精度で正しい診断ができたとのこと。
残りの2割にも目を向けて、
いろんな角度から診る、
一つだけに頼らない、
常に頭を働かせる、
ということがとても大切でしょう。

使うのは人であることを忘れてはいけない、
と手塚先生も言ってましたっけね。





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