風邪、感冒症状の一つに「痰」があります。

疲れると抵抗力、免疫力が低下し、
ウィルスに感染しやすくなります。

ウィルスに感染すると、
のどの粘膜に炎症が起きます。

炎症が起きると、
のどの分泌腺から粘液がたくさん分泌されます。

この粘液と、ウィルスと戦った白血球などの残骸が
混ざりあったものが痰です。

東洋医学で痰は、
体調不良により、体内の水分代謝に障害が起こって生じた
病理的な産物と捉えます。
この時期の痰、夏の疲れが原因となっている可能性が高い。

精神的なものから、痰が絡むこともあります。
ストレスから、咽頭の神経がうまく働かなくなり、
痰が絡んだときのような違和感を生じます。
東洋医学で梅核気、西洋医学ではヒステリー球といいます。

ストレスは火を生みます。
カッカするとは、火っ火する、です。
火は、その性質上、上に行きます。
炎上した火によって、身体内上部の水分、唾液が固形化したものが、梅核気。
梅の実がのどに詰まったような感じから、こう呼ばれます。
やまいだれに火を二つ書いて「痰」。

精神的ストレスは抵抗力、免疫力を低下させるということを考えれば、
感冒からくる痰も、ストレスから生じる梅核気、ヒステリー球も
出所は同じかも知れない。

疲れが出る季節です。
養生しましょう。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック