急なれば標を

とある鍼灸関連の本に、「病因は知らなくてよい、
いま燃えている火事を消すことが大切、
出火の原因は知らなくてもよい」
とあります。

確かにそういう場合もあります。
けど、しょっちゅう火事を起こしている人は、
やっぱり出火の原因を見つけて、
次の火事が起きないようにする、
ということが大切なんじゃないかと。

人間の体は複雑ですから、原因が一つじゃないこともあるし、
見つからないこともある。

でも、ガソリンを給油しているときにタバコは吸わないとか、
ストーブの近くに燃えやすいものを置かないとか、
そういうことはやっておいた方がいい。

心臓発作で倒れている人を前に、
「だから体重を減らせと言ったんだ、
酒の飲みすぎじゃないのか、運動した方がいいぞ」
と言ってもダメです。
こういうときは、救急車を呼んで、
必要があれば、救急車が来るまで、心マッサージ。

急なれば標を、緩なれば本を治す、
ですね。

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック