出す

出す

不要なものは出すことが大切、
と数日前のブログに書きました。
逆にいえば、
出るものは体にとって不要なものといえます。

出るはずのものが出ない、と体調がすぐれず、
体調が悪いと出るはずのものが出てくれません。


五臓六腑というものがあります。
日本人なら、
たいていの人は耳にしたことがあると思います。
五臓六腑にしみわたる、の五臓六腑ですね。

五臓というぐらいだから、臓は五つ、
六腑というぐらいだから、腑は六つあります。
合わせて五臓六腑。

五つの臓とは、肝・心・脾・肺・腎、
六つの腑とは、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦のことで、
近代西洋医学でいうところの肝臓や心臓と、
ここでいう肝や心は同じものではありません。
かといって、まったく違うものでもなくて、
肝臓は肝臓という物体ですが、
肝は「肝」、心は「心」という機能のことです。


「出す」の話に戻ります。
人間の、他の動物もそうですが、
不要なものを体の外に出す、というときに
最も直接関わるのが「大腸」の機能です。
六腑の上から数えて4番目にあり、
大便という不要なものを排出します。

その「大腸」と表裏の関係にあるのが、
「肺」です。
五臓の、これもまた4番目にあり
呼吸という形で、不要なものを体外に出します。

呼吸は口や鼻でするものと、皮膚でするものがあり、
皮膚呼吸も肺の機能によるもの。

不要となり、肺の機能によって体外に排出されるものを
「濁気」といったりもして、
皮膚呼吸以外に、発汗によっても行われます。

このように、大便を出す大腸と
皮膚呼吸や発汗によって濁気を出す肺とはとても関わりが深く、
大便がうまく出ないと皮膚の調子がおかしくなったりします。

体内の余分な水分である「湿」は湿疹の湿ですしね。

皮膚にトラブルのある人、
ポイントは「出す」です。

ちょっとずつ、ちょっとずつ体内に蓄積されるもの、
コレステロールとか、薬物とか、食品添加物とか。
出し切れないほど取ってはいけないんでしょう。

大腸と肺を大切に。

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